【感想】『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン』(著者:小出義雄)〜マラソンのコツ〜

【感想】『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン』の画像 ランニング

 今回、以前から気になっていて読んでみたかった本の紹介です。

『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン  サブ4・サブ3を達成する練習法』
(著者:小出義雄)

目からうろこ”でした。
サブ4目標の私にはドストライクな内容だった為、得る物が大変多く
大変為になりました。
サブ4、サブ3.5目標の方、まだ読んで無い方は是非読んで見て下さい。

小出監督とは

有森裕子、高橋尚子ら五輪メダリストを育てたマラソン指導者の第一人者。
実業団女子陸上競技部を指導しつつ、市民ランナーの育成にも努めておられました。
2001年に佐倉アスリート倶楽部設立。著者に『マラソンは毎日走っても完走できない』他。
2019年4月肺炎のため死去。享年80歳。

 この本は”サブ4、サブ3.5を目標にしている人”の教科書(バイブル)としてピッタリです。
特に、

  1. サブ4、サブ3.5の目標が達成出来ない方
  2. フルマラソンを一回程度経験して次の目標を掲げている方
  3. 今まで自己流でランニングしており、練習に行き詰まっている方
  4. ランニングのモチベーションが最近上がらない方

 ぜひサブ4、サブ3.5を目指してる方は読んでみてください。本当にオススメです!
ここで、私の印象に残っている内容を通して紹介したいと思います。

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『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン』(著者:小出義雄)

全体を通しての感想

 ズバリ「マラソンのコツ」が書いてあります。
陸上部でもなく、誰からも教えてもらえず自己流で走ってきた方々に
練習方法やペース、目標タイムを達成する為の考え方が優しく説明されています。

 『フルマラソンの目標”サブ4”達成は誰でも達成可能』であり、
その為の「3ヶ月」トレーニングが紹介されています。

 時々挿入される有森選手、高橋選手、小出監督自身の経験談など大変参考になり
面白い話ばかりです。

「前半はゆっくり走る」、「30キロ過ぎで一番速く走る」

 この本のメインテーマとなります「一番苦しい30キロ過ぎで一番速く走る」について
その意味、優位性が説明されています。読めば納得。
目標タイムを正しく管理し「ゆっくり走る」事の大切さが分かります。

目標達成の3ヶ月メニュー

 目標達成する為に”5つの基本ルール”が紹介されています。
練習メニューですが、基本は週3日のポイント練習、2日のジョギング、2日のお休み。
これだと忙しい方でも達成できそうですね。

 目標達成の3ヶ月に対して
  ① 「通常練習10週間」 :脚と心肺の強化
  ② 「調整練習3週間」 :レース当日に走りやすい身体作り
と2つに分けて紹介されています。

  ①の通常練習では2週ごとに負荷の見直(負荷強化する)をする、
   週に1回必ず「長い距離を走る」事だそうです。

  ②の調整練習では、筋力を落とさず疲れだけを取る練習に着目されています。
   特にレース当日に「重い」と感じる脚作りを行う事にはびっくりしました。
   この本を読むまでレース当日に向けて完全休養、脚は「軽くする」と
   真逆な事をしていました。

自己ベストを更新出来る人、出来ない人

 小出監督が指導された方で目標達成出来なかったケースを例に紹介されています。
実際の失敗事例を元に日々の練習やレース当時の考え方、戦略など大変勉強になります。
 「スタートから飛び出す一番多い失敗のパターン」から、自己ベストの鍵が
後半型」にある事が紹介されています。

自己ベストの最大の敵は「故障」

 たった1回の大会で無理をしてはいけない。
大会を棄権して次の大会で自己ベストを頑張ろう!と締めくくられています。

 日々の練習もそうですが、体調が悪い時や、走行中脚が痛くなった場合など
止める(棄権する)”事も大事。
そんな”気持ちの余裕”を持ち、次に目標を切り替えて進もうと改めて思いました。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。

 本で紹介されてましたが「体重を落とす」事も練習の一部だそうです。
マラソンは体重が軽い方が有利なスポーツとの事。
やっぱり本格的に体重を落とす努力も必要だなと感じました(日々の食事や不摂生の見直し)。

 Garminに体重連携させるコスパ良い方法を紹介しています。
日々の体重管理をGarminで行いながら目標体重を達成して頂ければうれしいです。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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