「厚底」VS「薄底」
2017年にナイキが「厚底シューズ」を発表して以来「ピンク厚底シューズ」が
マラソン界を席巻しています。
厚底シューズを履いた記録では、設楽選手が2018年の東京マラソンで
2時間6分11秒を記録(日本記録を5秒更新)し、そして大迫選手がシカゴ・マラソンで
2時間5分50秒とさらに日本記録を更新しています。
また2020年の第96回箱根駅伝では多くの選手がナイキの厚底シューズを履いていたことに
気づいたでしょうか。なんと出場210選手の約85%が着用していたそうです。
”記録を更新”できるシューズとして、”選手の走り”よりも「厚底効果」に注目されている感があります。
「厚底シューズを履くと記録を更新できる!」
本当にそうでしょうか。
そんな「厚底VS薄底」ですが、私なりの結論を出します。
ずばり・・・
『薄底』
です。
この ”厚底vs薄底” 論ですが ”好きな方選択したらいいんじゃない” です。
現在の私の選択は”「薄底」”です。
「ピンク厚底シューズ」について
2017年、ナイキが「厚底シューズ」を発表し、現在次々と記録を塗り替える革新的なシューズとして
脚光をあびています。
ナイキが5年の歳月をかけて開発したシューズは
『Nike Zoom Vaporfly Elite』(ヴェイパーフライ)
ヴェイパーフライの特徴として
①カーボンプレートを特殊な素材で挟んだ3層構造のソール(厚さは約4センチ)。
②クッション性と推進力を両立させながら軽さも追求されている。
③ドロップ(かかととつま先の高低差)があり、意識せず自然に前傾姿勢になる。
この靴ですが、アスリートでさえ履きこなすには大変時間がかかるそうです。
「ふわふわしていて地面をつかめない感じがある」など、
使いこなせて初めて最大限の効果が発揮できるシューズです。
このシューズのランニングフォームは「フォアフット」が前提です。
※マラソンや長距離界で速いランナーが多いエチオピアやケニアの選手は、
フォアフット走法で走っています。
長距離ランナーにとって、最も効率的な走り方といえるかもしれませんが、
日本人は海外のランナーと比べ、骨格の違い、筋肉のつき方や筋肉の質に
違いがあるため、簡単に習得することは難しいかもしれません。
第96回箱根駅伝では7区間で新記録が生まれました。
その内、9区間の区間賞獲得者が使用したいたそうです。
もちろん履きこなすまでの時間や労力、ラニングフォームの変更など、弛まぬ努力の
結果であり、「シューズを替えたら記録を更新できる」と短絡的に結びつけてはいけません。
ヴェイパーフライを履きこなす事が”記録を出せる走り方”に結びつくんですね。
私のような走力の無い市民ランナーがこの厚底シューズを履くこと正解でしょうか。
走力がない方は初心者向けのクッション性の高いシューズを選択し、
徐々に”薄底”の選択でいいのではないでしょうか。
「フォアフット走法」を会得していなければ、ヴェイパーフライが宝の持ち腐れに
なってしまいます。しかも値段も3万円程で安くなく、耐用距離も約160kmだそうです。
私のような市民ランナーにはもったいない・・・・。
故障のリスクも高まる為、注意が必要ですね。
ランニングを純粋に楽しみたいランナーにとっても日頃履いているクッション性の高いシューズで
いいじゃないですか。シューズに頼らず走力を鍛えましょう。
今回の事で自分のシューズやフォームを見つめ直す良い機会にもなりました。
「フォアフット走法」も走力がついたら試したいですね。
色々考えるより自分の ”好きなシューズ” = 厚底でも薄底でもOK
まとめ
この状況では市民ランナーの皆が「ピンク厚底シューズ」を選びそうですよね。
くれぐれもシューズの特徴と自分の走力やランニングフォームを確認して購入して下さいね。
シューズの事で色々考えるより、その日の気分や体調で好きなシューズ選び走り出しましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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